親男日誌 ―4人きょうだいとベリーさんと私―

都内で夫婦共働き、4人の子育て(ナルニア物語と同じ男→女→男→女)、妻はベリーの暮らしのベリーさん、そんな家族のお父さんのブログです

【これが昭和】夏の夕暮れと駄菓子屋さん

どーも、昭和のおうちのにおいが好きな親男です。

(あの匂いを説明することはちょっと難しいのですが、私の昭和センサーに反応した瞬間子供の頃を思い出します。夕餉のお惣菜と線香のかおりをブレンドして粉っぽさを混ぜた感じでしょうか?なんか違うか。。。)

 

 

 

さて。

 

 

本日、子供たちは4人とも(中1、小4、保育園×2)、ほぼほぼ幽閉状態。

 

 

学校が緊急事態宣言のあおりでオンライン授業だったり、保育園は閉園だったり。

 

 

厳しい残暑。夏の日なのに。

 

 

一日家で、上の子チーム(中1、小4)はオンライン授業、下の子チーム(保×2)は邪魔にならないようにキッズ向けアマプラ番組。

 

 

中1の長男坊がオンライン授業の班長で「何か意見はありませんか?」と画面に問いかけると。

 

 

端末のこっち側を歩いていた2歳の次女こっちゃんが「あります!」と手を挙げるという。

 

 

そして、長男坊がマジメに授業を受けているchromebookのこっち側でHammerダンスを踊るオヤジ(おうち保育のため休暇取得中)。

(その後、「親なのにおかしいでしょ!」という長男坊の怒りはもっともだと思いますし、私的にはHammerダンスはバブルっぽくてチョイスがチョベリグだと思います)

 

 

という具合に。

 

 

正直。退屈な日。

 

 

さすがに家に居続けるとクサクサしてくるので。

 

 

夕方にお昼寝タイムがずれ込んじゃったこっちゃんが。

 

 

中1の長男坊に抱っこされて眠ったタイミングで。

(ぐずったこっちゃんが課題をやっている長男坊によじ登って、そのまま抱っこされて寝ちゃいました)

 

 

真ん中チーム(小4長女、4歳次男坊)と一緒に外の空気を吸いに出ました。

 

 

夕飯までは2時間ちょっとくらい。

 

 

どーしたもんだろう、と。

 

 

二人に聞いたところ、駄菓子屋に行きたいと。

 

 

「行けるところにある?調べてー」と現代っ子たち。

 

 

そして。。。

 

 

夕飯前の時間を使って、何個も運河と橋を越えて、たどり着いたのが。

 

 

ホントに昔ながらの駄菓子屋さん。

 

 

先客の小学生坊主たち2人。うまい棒を貪り食う彼ら。(夕飯前にいいのかよ。。。)

 

 

そして、仙人のような店番のおじいさん。

 

 

店の中は「昭和風」のインテリアではなく。

ガチの昭和。

「オレ、デロリアンに乗ってきたっけ???」みたいな。

 

。。。

 

。。。

 

。。。

 

。。。やば。グッとくる。。。

 

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東芝ランプとは?レトロ感を出すためのディスプレイではなくリアルなやつ ©親男

 

 

 

 

 

ということで。

 

 

きゃっきゃと駄菓子を選ぶ子供たちの横で。

 

 

しばしおじいさんとお話ししたわけですが。

 

 

なんとおじいさんは今年91歳とのこと。

 

 

お店は開店60数年。

 

 

近所の小学校が建つ前から商売をしていて。

 

 

子供が少なかった当初はいわゆる「よろずや」だったとのこと。

(「よろずや」のイメージが湧かない方はジャイアンの家を思い出してみてください。)

 

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昔はこんなマスクも売っていたとのこと。今回のコロナのマスク騒動で買いに来た人もいたそうです。 ©親男

 

このお店に後継者がいないってことも「10円売って2円の儲けの商売だから、いないよねぇー」と笑ってました。

 

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1個8円からの駄菓子と次男坊。 ©親男


 

 

面白かったのは。

入り口付近の小売用にバラしてない、ロットの駄菓子。

 

それは、かつてこのお店で一個数円の駄菓子を盗ってしまった子たちが。

 

大人になって罪滅ぼしの大人買いに来る時用、とのこと。

 

「そうやって商売が回っているんだねぇ」と笑うおじいさん。。。

 

まあ、罪は罪として。

おおらかな時代のエピソードだな。。。

その時代から変わらずそんな風に考えていたんだろうな。と。

 

 

「ここにはどうやって来たの?」と聞かれたので。

「インターネットで調べてきました」と答えたら。

最近は半分くらいがそうだと、そして横浜や群馬からも来てくれるんだと。

 

ご自分はインターネットをやっておられないとのことでしたが。

(ま、90オーバーで後継がいらっしゃらないなら、そりゃそうか。。。)

 

「いい時代になった」と。

駄菓子屋も少なくなって、そんな遠くの人が探し出してくれるようになったと。

 

 

「だから写真をたくさん撮って紹介してね」なんて言われて。

お言葉に甘えて、結構写真を撮っちゃいました。

 

 

 

 

 

なんて、おじいさんとの話が盛り上がっていたら。

 

 

子供たちはすでに駄菓子を選び終わって待ちぼうけ。

 

 

夕飯前に家に帰るためにも、もうそろそろ帰らねば。

 

 

で、お会計をお願いして。

 

 

帰路についたというわけです。

 

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お会計中の真ん中チームとおじいさん。 ©親男

 

 

夏の夕焼けを子供たちと見つつ、再度何個も運河と橋を越えて、自転車を漕ぎながら。

 

 

おじいさんの「まさか自分が駄菓子屋で人生を全うするなんて思わなかったよねぇ」という一言が思い返されました。

 

 

60数年のご商売。90オーバーのお歳。。。

 

 

深っ。。。

 

 

こういう多様な人生模様を聴くのが好きな私は。

 

 

やっぱ。

人生は甘じょっぱい感じで深くて面白いぜ。

 

 

なんて思うわけであります。

 

 

 

そして。。。

 

 

家には無事夕飯前に帰り着くことができたわけですが。。。

 

 

こっちゃんの夕方昼寝はすでに終了しており。。。

 

 

大喜びの真ん中チームは

「こっちゃんの分も買ってきたよ~」と、駄菓子の山分けに取り掛かるのですが。

 

 

こっちゃんは。。。

「こっちゃんもお菓子買いたかった~~~~」と大泣きするのでした。

 

そりゃ当たり前か。。。

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