親男日誌 ―4人きょうだいとベリーさんと私―

都内で夫婦共働き、4人の子育て(ナルニア物語と同じ男→女→男→女)、妻はベリーの暮らしのベリーさん、そんな家族のお父さんのブログです

娘と”天国行き”のバスに乗った話【子供との会話-その6-】

どーも、もしもあの世があるのなら、なんで天国だけの設定にしなかったのか疑問な親男です。

(つーか地獄が余計。)

 

 

 

さて。

 

 

子供には不思議な感覚があると思います。

 

 

その昔、1歳だった次男坊が部屋の隅の上の方や。

街角の電信柱を見つめて、手を振っていたりするのを見ると。

 

 

もしかすると大人には見えない何かがあるのかな?

なんて思ったりもします。

 

 

で。

 

 

下の子チーム(5歳次男坊と3歳次女こっちゃん)がまだまだ小さかった頃。

 

 

長女(今は小4)と私は。

 

 

「人が言葉がしゃべれる前だけ見える妖精」を下の子チームたちが見ている。

ということにしていました。

 

 

バブバブ(喃語)が終わったら、妖精さんがみえなくなっちゃうね

 

みたいな感じです。

 

 

 

そんな今ではお姉ちゃんになった長女ですが。

 

 

以前まだ長女が小さい時に不思議な体験をしました。

 

 

二人でバスに乗っていた時のこと。。。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

長女と二人で病院に行きました。

 

帰路につこうという時に、外は大雨。

 

仕方がないので、大雨の中、長女を抱っこして使い慣れていないバス停を探していたわけです。

 

 

ふと見ると恐らく我が家の方向へ向かうだろうバスが今まさにバス停に停まろうとしています。
なので、慌てて走って駆け込みました。

 

 

が。

 

乗れてよかったね~

と二人で話していたところ、

 

 

そのバスがまったく違う方向に向かっていることに気付いたのです。

 


(思えばその時。そのバスの乗り間違いがすべての原因だった。)

 

 

幸いしばらく行けば、わが家から1キロくらいのところに停まりそうです。

 

 

雨の中、長女を抱っこして1キロはイヤですが、仕方がありませんでした。

 

 

 

長女はおとなしく座って車窓を眺めていました。

 

と。

突然長女が大きな声で

 

天国に行くんだね!

 

え?!

 

となっていると

 

もう一度

 

 

このバスは天国に行くんだね!

 

 

と。

 

 

そして

 

 

ほら!あの木の葉っぱは天国の葉っぱなんだね!?

 

と。

 

 

なぜかその時私は。

 

 

長女には大人が見えない何かが見えていると瞬間的に思いました。

 

 

近隣でも一番大きな病院近くのバス停を通ってきたので。

 

 

車内は高齢者の方が大半で、私たち以外は静かな感じです。

 

 

娘はバスのエンジン音に負けないくらい、大きな声で発言を繰り返します。

 

 

そんな車内で。

私はもしかしたら道路の前方に見える交差点の「数分後の未来」を。

娘が見てしまっているのかもしれないと思ったわけであります。

 

 

交差点が近づくほどに娘は大きな声で、

 

 

見て!あの木もあのお家も天国のなんだね

 

もうすぐ!天国につくんだね!

 

 

私は何かあれば咄嗟に長女をかばおうとフロントガラスを凝視していました。

 

 


かなり緊張状態。

 

 

車窓が流れて。

 

 

交差点はそれなりの速度で近づいてくる。。。

 

 

。。。

 

 

。。。

 

 

。。。

 

 

。。。

 

 

。。。が。

 

無事交差点通過。

 

 

 

次のバス停に何事もないように停まろうとしています。

 

 

 

すると、バスの運転手さんが

 

 

せんごく○丁目~、せんごく○丁目~

 

 

とアナウンス。

 

 

 

 

 

せ・ん・ご・く

せ・ん・ご・く

て・ん・ご・く

て・ん・ご・く

 

 

私を極度に緊張させた長女のシックス・センスは

 

 

ただの長女の聞き間違いだった、という古典的なオチに。

 

 

落ち着いたというわけであります。

 

 

。。。ぎゃふん。

 

 

(ちなみにこの記事も3年前のものをリライトしたものです。忘れがたい思い出だったので、この「子供との会話」で復活させました)

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