親男日誌 ―4人きょうだいとベリーさんと私―

都内で夫婦共働き、4人の子育て(ナルニア物語と同じ男→女→男→女)、妻はベリーの暮らしのベリーさん、そんな家族のお父さんのブログです

【夫の妊娠日記⑨】妊娠第12週 〜ワンオペ育児でボロボロ〜

どーも、ワンオペ育児で一番つらいのは育児や家事の量じゃなくて、ねぎらってもらえないことだと思う親男です。

(誰にも褒めてもらえない中、頑張り続けるのには結構限界がありますよね。)

 

この日記は今から7年前、妻ベリーさんが第三子(次男坊ピノッキです。今は小1。)を妊娠した時、妊娠から出産までの期間に夫目線で書いていた日記をリライトして掲載するものです。現在4人きょうだいのわが家に新しいベビーが来るというリアルタイムな日記ではありません。「えー!ベリーさん5人目!!!」ではありませんので、どうぞご注意くださいね。

 

さて、夫の妊娠日記第9回目です。

1週間に1回土曜日に更新することに決めています。(この日記は妊娠第40週まであります。)

 

今回はいよいよワンオペ育児もピークで精神状態がやばめになってきたワシ。。。

いっときの暗い雰囲気が過ぎたのはいいのですが。

なんか文章も少し変になってきている気がします。

ま、それくらいワンオペ育児はつらいってことですね。

 

では、妊娠第12週の日記をどうぞ。

 

 

NO.53 妊娠第12週 出産まであと196日

朝起きて娘(注:現小6の長女のことです。)がお雛様に喜んでいた。
朝の忙しい中で嬉しそうにいじっている。
仕事で延長保育をお願いして娘と二人で帰宅すると、息子(注:現中3の長男坊のことです。)が妻のためにお風呂をつくってくれていた。
1年生になってできることも増えて、頼もしいサポーターになっている。
今日から妊娠4か月。
つわりも収束を向かえる時期になってくると妊婦さんの本には書いてあるけど、まったくそんな兆候は見られない。
朝、炊飯器にセットしたお粥を食べるのがやっと。
本人もつわりの収束を期待しているので、いい加減にしてほしいところだ。
夜、妻と子どもたちは1週間の疲れもあるので、早目に就寝。
私はワインを飲んで録画してあった映画を観る。

旦那の不安度 20

 

NO.54 妊娠第12週 出産まであと195日

小学校のPTAの役員行事と保育園の保護者会がバッティングしている日。
休日に妻に単独行動をさせたくないけど、仕方なく妻+息子、私+娘で別行動に。
息子に「お母さんのこと頼んだよ。危ないことがあったら守るんだよ」と別れ際に言ったら、親指を立てて自信満々に出発していった。
かなり頼りになる。
PTAが早く終わったので、妻と息子は保育園近くのカフェで休んでいた。
けど、そこで飲んだグレープフルーツジュースがその日の地雷だったらしく、途端に激しいつわり症状に。
それまで平気だったみたいだけど。
地下鉄で家に強制送還。
お好み焼きを食べたいと言っていたけど、結局またもやお粥ディナーに。
家族で映画を観たけど頭に入っていたかどうかは不明。
つわりの時期は日中どのタイミングで、どの食べ物や飲み物で、調子が悪くなるか本人含めて全く予測不可能だということを改めて実感した日だった。

旦那の不安度 30

 

NO.55 妊娠第12週 出産まであと194日

朝から溜め込んでいた家事をすべてこなして一息ついたころに妻は起床(11:00)。
昨日に引き続き、つわりMAX状態。
子どもたちとどうぶつしょうぎや本将棋をやっている時、妻の子どもを見る眼が久しぶりに普段のような感じがした(ただし5秒ほど)。
つわりダウン後はめっきり子どもたちの教育などに眼が行かなくなってしまっているが、やっぱりどれくらい成長したか心配なんだ、とちょっとかわいそうになる。
妻が予約していた本を図書館に取りに行ったら、妊娠本ばかり。
3回目の妊娠だとしても、やっぱり何かから勇気や安心をもらいたいらしい(9人の子だくさんのお母さんの本は参考になるか不明だけど)。
また家族で映画を観る。
今日は「小林サッカー」。
妊婦さん+子ども向けの映画じゃないことに反省する。
映画中、ポリポリかじっていた豆まきの残りの大豆のにおいがきついとのこと(スナックよりはマシだと思ったんだけど……)。
常人には大豆のかじる匂いは感じないと思う。
恐るべし妊婦さん。
夕食はリクエストでお好み焼きをつくったけど、結局そのにおいにやられていた。
一体全体つわりは妊婦さんに何をしたいのか?
さすがに腹が立つ。

旦那の不安度 25

 

NO.56 妊娠第12週 出産まであと193日

朝、妻よりも早く娘と家を出ようとしていたら、鍵が見当たらないとのこと。
なので、玄関で待っていたら、結局見つかった。
……こんなうっかりは妻にはめずらしいので、やっぱり心配になる。
子どもたちと祖母の還暦祝いについて話すが、ごく自然に「お母さんのつわりがよくなったら…」とか、「お母さんが大丈夫になったら…」と話題に出してくる。
父としては、これまで母親のつわりでさぞかしつらい思いをさせているかもしれないな、なんて思っていたけど、案外と自然に受け入れているみたいだ。
ダイニングテーブルで4人で食事がとれなくなって二か月近く経つが、それもごく自然に受け入れているみたい。
子どもたちの適応能力の高さとこれまで妻と子供たちの間で培われてきた信頼関係は数か月の不在ごときは物ともしない。
帰ってきて気持ち悪いという妻は入浴前に食事をする。
お粥1/4合程度+うめぼし+じゃこで食べる。
食べられることが今回のつわりで唯一の安心材料だったので、食べられないとやっぱり心配だ。
ホントに女性
ホルモンには一言言いたい。
何かの都合でホルモンが作用して妊婦さんと赤ちゃんの身体を守ろうとするのは分かるけど、やり過ぎだ、と。
物事はバランスが大事だっての。

旦那の不安度 27

 

NO.57 妊娠第12週 出産まであと192日

明け方の4時くらいからつわりにうなされている。
起きても何もしてあげることがないのが分かっているので、そっとしておく。
できるのは夜中にちょっとだけ水を飲ませてあげるくらい。
毎年お雛様は妻が娘のために好物の料理をつくってあげていたけど、現在の状況的に不可能。
なので、私がつくることになるが、料理の見た目についてはまったく自信がないので心配だ。
ということを帰宅した妻に言ったら「何とかつくる」とのこと。
意気込みと優しさは認めるけど、今の状態を考えると……。
夕飯づくりで初めて三ツ口コンロを有効に活用できた!
料理作りのレベルアップを感じたけど、子供たちには伝わりづらく、妻もほんの一口しか食べられなかった。
喜びの行き場に困ってしまった。
寝る前、大きくなってきた妻のお腹を触っていたら、娘がダッシュで「私も!」と言ってきた。
ちょっときつく「絶対にお母さんのお腹にダッシュしてきちゃダメ」と言ってしまい、加えてさすっている時も「優しく、優しく!」と言い続けたら、結局泣かれてしまった。
夜、就寝直後の3人を寝室のドアから眺めたら、妻の布団から数え歌が。いつも10を数える間は妻の布団の中に娘は入っているらしい。
数え終わったら、自分の布団に移動していた。
赤ちゃんを楽しみにしている娘だけど、妻に思う存分甘えられなくてちょっとかわいそうになる。

旦那の不安度 25

 

NO.58 妊娠第12週 出産まであと191日

ゴールデンウィークは妻が子どもたちを二人連れて帰省することになるかもしれない(私は仕事)。
GWの混雑が妊婦さんに心配だから行ってほしくないと言ったら、「そろそろ帰りたい」とのこと。
義妹ともだいぶ会っていないからきっと寂しいのかもしれない。
悩ましいところだけど、しっかり計画を立てて帰省を許すべきかもしれない。
明日の検診を前にクアトロテストTM(母体血清マーカー検査)のことを妻と話す。
ダウン症や18トリソミー、開放性神経管奇形を検査するものだ。
妻は自分で調べたけど、今の混乱している妊婦さんの頭ではよく分からないとのこと。
家族が寝た後、改めてクアトロテストについて調べる。
私自身の考え方はできているので、そのことについて明日の検診前に妻と話し合おうと思う。
つわりは少し峠を越えた感がある。
子どもたちはすぐにそれを気づき、嬉しそうだった。
今度のひな祭りの料理は妻がつくろうと言っているけど、それはやっぱり自分がやろうと思う。
寝室のにおいもダメだった妻が最近はそうでもなくなったと嬉しそうだったのが印象的。

旦那の不安度 30

 

NO.59 妊娠第12週 出産まであと190日

検診日は仕事が休みなので、朝はゆっくり寝させてあげることに。
検診には付き添いをしようと思う。
その前に昨日調べたクアトロテストについて妻と話し合う必要がある。

昼食はプロントで待ち合わせ。
プロントではパスタを3分の2は食べることができた。
食後のお茶をしながらクワトロテストについて二人で話し合う。
30代後半の出産であること、テストの不確実性、息子と娘の将来、陽性が出た時にどう考えるか、じっくりと話す。
そして二人でテストを受けてみるという結論を出す。
検診前に予約金を用意して病院へ。
息子と娘の時と比べて数万円も出産費用がアップしている。
産婦人科が地域的に寡占状態であるから致し方がないが、他の物価上昇率に比べてどうなのかと、どうにも腑に落ちない気持ちになる。
とは言え、息子娘の時も診ていただいた先生に診察いただき、エコーで赤ちゃんの画像を確認。
前回と比べてはっきりと身体が分かる。
頭頂からおしりまでで6センチ!
一生懸命手を動かしていた。
前回から4センチも大きくなっていた。
起きていてもぞもぞと子宮の中を動いていた。
今回のつわりが「よだれづわり」なので先生に相談してみるが、いい方法はないとのこと。
妻曰く、以前の妊娠のときよりも、つわりの種類についてweb上で格段に情報が豊富になっているらしい。
妻が妊娠のweb漫画をむさぼり読んでいることに納得した。
帰り道、妻と二人でカフェに入る。
気分はだいぶいいらしい。
二人でカフェに入るのなんて、本当に久しぶりな気がする。
おしゃべりもできるようになっていて、素晴らしく楽しかった。
夜、娘に「赤ちゃんが『〇〇姉(注:〇〇は長女の名前)に会いたいよ、会いたいよ』って動いてたよ」と言ったら本当にうれしそうに照れていた。
「赤ちゃんが呼び捨てなんてダメだよ~」とか言いながら、メチャクチャ笑っていた。
息子はその話を聞いて、妻のお腹をそっと抱いていた。
久しぶりに夜4人とお腹の赤ちゃんで歩く。
息子に「妻を守って」とお願いしたら、前後左右気を配ってボディガードのようだった。
本当に久しぶりに家族みんなで歩いたり話せたりした夜だった。

旦那の不安度 18

 

妊娠第12週まとめ

クアトロテストについては、賛否があるところかもしれませんが。

いろんな可能性に真摯に向き合うことを前提に。

つわりで苦しみまくっているベリーさんが。

出産までの200日を「わからない」不安で過ごさせたくなかった、という気持ちがありました。

 

そういったことをつわり中のベリーさんと結構マジで話し合いました。

 

ということをこの日記で思い出しました。

 

 

 

ということで。

 

妊娠日記第9回目、いかがだったでしょうか。

いよいよワンオペ育児のワシの精神状態が不安定になってきたような気がします。

 

当時、仕事でもプライベートでもそういった状況を話せる人なんていなくて。

孤独に戦っていたような気分でした。

 

育児のことはいつもベリーさんと話していて。

その人が毎日グロッキー状態なので。

行き場のない感じで一人家事して、一人育児して、一人落ち込んで、って感じ。

 

って考えると。

。。。ベリーさんも大概かわいそうだけど。

ワシも結構かわいそうかもな。。。

 

 

 

この妊娠日記は1週間に1回程度の更新予定です。

基本は毎週土曜日に更新するつもりです。

 

つーわけで。

がんばれ、妊婦さん!

 

と、未来のお父さんも!

 

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