親男日誌 ―4人きょうだいとベリーさんと私―

都内で夫婦共働き、4人の子育て(ナルニア物語と同じ男→女→男→女)、妻はベリーの暮らしのベリーさん、そんな家族のお父さんのブログです

共働き育児の足を引っ張っているのは誰だ

どーも、全生物中おっさんが一番嫌いなおっさん親男です。
(おっさんも私のことが嫌いなはずで、その私自身もおっさんで、もはや意味不明な無限ループ)


さて。
夫婦共働きというものは。

それなりに利点が多く、特に経済的にも精神的にもどちらかに依存しまくるわけでもないので、家庭内リスクヘッジとしてとても優れていると思います。


ただ。
そこに「育児」がプラスされるとがぜん難易度が高まるわけで。

  • 妊娠、出産、産休、育休。
  • ワンオペ、産後クライシス。
  • 保活、慣らし保育、時短勤務。
  • 37.5度の壁、病児保育、病後保育。
  • 保護者会、PTA。


共働きと育児の課題について考えてみると、こんな感じでどんどんと関連する言葉が上がってきます。

で。

 

今更ながら思うのは。
こういった言葉はほぼすべてにおいて現在の日本ではお母さんや女性の課題や負担になっているといういびつな構造。

夫婦共働き。
夫も妻も働ている。←ここまでは分かる。

でも。
共働き育児。
となって。
そこに育児がプラスされると、ほぼすべて妻側の課題に化けるのはなぜなのか。

 


試しに上記に上げた関連する言葉たちに。

「お父さんの」

と付けると、なぜか意識高い系のイケてるようなイメージがつくり上げられるのはなぜなのか。(「お父さんの育休」とか。さすがに「妊娠」、「出産」は無理ですが)

 
 
これって、社会全体がそう思っているから、みんなそういう風に感じるんじゃない?
 
なので。
これはある個体としてのお父さんの意識がどうのこうのとか。
そういう問題じゃないんじゃないのかなと、思ったりするわけです。
(つまり「うちの夫がー」とか、「我が家のお父さんはー」とか、そういった問題じゃないんじゃないかと。)
 
 
よくよく考えてみると。
 
「共働き」の重要な要素としてあるのは、とりもなおさず「職場」なわけで。

その「職場」というものが構造的、本質的に「育児」を拒否しているのではないかと思ったりするわけであります。
 
で。
 
日本の多くの「職場」において、そこを仕切っていたり、そこでパワーを持っているのは誰かというと。。。
 
おっさんだなと。
 
 
各種法令やトレンドで「育児支援」が声高に言われているのに、本質的にそうなっていないのは。
もはや各界でうっとうしいくらいにはびこっているおっさんたちの意識が。
そもそも問題なんじゃないかと。
 
そういったおっさんたちがつくっている「職場」が共働き育児を拒否しているのではあるまいか。
 
 
で。
 
上記の育児に関する言葉たちを本気で考えるお父さんたちがいたとしても。
 
それを許さないのが、その「職場」であり。
 
さらにそのお父さんたちと「職場」の関係のせいで割を食っているのがお母さんたちなんじゃないかな。

って思うわけです。
 
 
 
なので。
 
 
おっさん。
 
あんたたちが考えを改めなければ、極めて共働き育児ってものはしづらいんだよ。
 
なんとなくのコンプライアンスや意識高い系気取りで子育てを語るんじゃなくて。
 
お父さん・お母さん、子育ての当事者であり現場をマジで想像してから語ってみろや。
 
と。
 
言いたいわけであります。
 
 
 

ただ。
 
もちろんこういった社会の構造の問題を一つの性や属性や年代に押し付けることに危険があるのは、重々承知しております。
 
が。
 
つーても、37.5度の壁で毎度毎度青くなっている身からしてみると。
 
そう言いたい気持ちも、ちょっとは理解してほしいと思う一人のおっさんなのであります。

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世のおっさんたちは。
赤ちゃんがいかにかわいくて、心細くて、小さくて、もろそうなのか、身をもって知るべきだと思います、マジで。
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