どーも、一応雪国出身の親男です。
(転校生だったので雪国にいても、どこにいても結局のところ、よそ者扱いでしたけど。)
さて。
私の故郷の小学校では。
夏場の部活動と冬の部活動が分かれていました。
夏場は野球部やサッカー部。冬はスキー系。みたいな感じです。
で。
私は冬はクロスカントリースキー部に入っていました。
いわゆるノルディックスキーの一つで。
雪原をひたすらとスキーで走るわけですが。
走りやすいようにスキー板に足がすべて固定されるわけではなく。
かかとが上がるのが特徴的です。
👇こんな感じのスキーです。
いわゆる斜面を滑走するアルペンスキーとは違いますね。
私がこの競技を好きだったのは。
一斉によーいどん、ではなく。
数十秒おきに二人一組でスタートする方式なので。
(やらなくなって30年以上経つので、今もそうなのかは知りませんが。)
大きな雪原に吹雪の時も、まぶしいくらいの晴れの時も。
一人っきりで走る、という孤独感。
それが格別によかったわけであります。
で。
クロスカントリースキーの板は。
大会の前の日に。
当日の雪のコンディションを考えて。
何種類もあるワックスを自分で選んで塗る、というメンテが必ずありました。
(ちなみに板の先端と末端はワックスで滑るように、そしてその逆で真ん中部分は滑り止めを塗っていました。通常、板の真ん中部分は湾曲していて宙に浮いていますが、走るために蹴り込むとその宙に浮いている部分が地面の雪について、キックの力が効率的に前進のエネルギーになるというわけです。。。長い。)
子供心にこのワックスと滑り止め選びはワクワクして。
天気予報と今日の空模様から。
明日は雪の温度が高いか低いか。
溶けかけか、それとも新雪が積もっているか。
そんなことを予想しながらそれに合ったワックスや滑り止めを選ぶわけです。
そして選んだら、顧問の先生のところに持っていって。
ワックスはアイロン状の器具で溶かしながら塗ってもらい。
滑り止めはバーナーで温めて柔らかくして自分で指の腹で塗り込むわけです。
と。ここで出てくるのが。
バーナー。
バーナー。
あのドシューって火を拭くやつですね。
で。
今日のお題は。。。
爆発。
そう。
私が小6の時。
スキー板と選んだ滑り止めを持って。
バーナーを操る先生の前の列に並んでいた私。
いよいよ自分の番が来て。。。
先生に板を渡す。
滑り止めを渡す。
先生、バーナーから炎を出そうとする。
出ない。
変な音がする。
先生の顔が青くなる。
からの。
「みんな、離れろーーーーー!!」
からの。
窓に走り寄り。
バーナーを思い切り投げ捨てる。(そこは4階)
そして。。。
。。。
。。。
。。。
空中でポキュゥウウゥーン!!!と。
乾いた音で爆発。
小6の私は「スゲー。映画みたいだな」と思ったのを憶えています。
そして。
私の顧問は。
しばらくして窓から下をのぞき。
たまたま通りがかった通行人の人に。
「そのバーナー、大丈夫ですかねー?!」
なんてのん気に聞いていました。
イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ。
さすがに「なにのん気に聞いてるんだよ。当たってたらどうする気だよ」と思いました。
が。
すごいことに、通行人の人も。
「大丈夫ですよ~」って。
ハ!?
ハ~!?
どっちもどっちだなと。
そして。
顧問は「大丈夫みたいだから、危ないからしばらくあのままにしておこう」って。
え!?
言ってること矛盾してるし。大丈夫で危ないからってどういうことだよ。
もう無茶苦茶。
今だったら、たぶん大問題。。。
ということで。
以上が、私の記憶の中でもっともインパクトがあった爆発。
ちなみにいくら昭和で雪国でも。
これが雪国の日常ではありませんので。
雪国でない方はひとつ誤解しないでいただきたい。
でも。
あの時の光景は今だに憶えています。
そして小学生だった私たちは。
しばらくの間は。
これを元ネタに。
「みんな、離れろーーーーー!!」みたいな感じで。
いろんなイタズラをすることになるわけです。
いや、おおらかないい時代だったな~と。
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今週のお題「爆発」
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