親男日誌 ―4人きょうだいとベリーさんと私―

都内で夫婦共働き、4人の子育て(ナルニア物語と同じ男→女→男→女)、妻はベリーの暮らしのベリーさん、そんな家族のお父さんのブログです

【かっこいい歳のとり方】ってどんなんだろう?

どーも、20代の駆け出しの頃、やたらとシニアの人たちと交流の多かった親男です。
(大層かわいがられました。人との関わり方、酒の飲み方、交渉の仕方、政治的な立ち回り方、美術品の愛で方、宗教含めた哲学とか、いろいろ教えてもらいました。)

 

さて。

 

先週公開された『あぶデカ』の最新劇場版がいいスタートダッシュだそうです。

👇👇👇。

abu-deka.com

 

私は小学生の頃から大ファンで。

ドラマ版は『あぶない刑事』も『もっとあぶない刑事』も全部の回をリアルタイムで観ました。

劇場版も劇場でたぶん2作目くらいまでは観た気がします。

 

だから。

今回の最新作も。

応援する気はあります。

 

タカとユウジ、頑張れ、と。。。

 

。。。

 

。。。

 

。。。

 

。。。

 

 

が。

 

 

 

 

何か。

 

 

私の中で違和感を覚えるわけです。

 

それは。

以前、トップガンの最新作で感じたものと似ている気がします。

(👇はその時の感想を書いたやつです。)

narnia-daddy.com

 

つまり。

 

爺が。

爺らしくない若々しさを売りにして。

80年代に活躍した往年のままに。

活躍する。

 

観る方も観る方で。

若かりし頃を思い出す懐古趣味に走って。

精神の安心安全を求めて。

安牌を掴みに行くという感じ。

(そして束の間、自分の老いから目を背けられるという。。。ナンマンダブ、ナンマンダブ。)

 

これ。

マジでダセーなーと思うわけです。

 

国内外の映画で最近この手のものが多すぎな傾向。

ホントにうんざり。

 

映像の編集やVFXでいたずらに老化に抗い、弄ぶようなものを見るのはうんざりです。

添加物たっぷりの安いまがい物の食品を食べさせられたようで。

満足度は低く、不快感マシマシ。

 

爺が全力疾走すること(のように見せている映像)に何の面白さがあるのか。

爺と対比される若者たちがその不足部分ばかり目立つようにされている脚本に何の魅力があるのか。

 

ワシはマジで疑問なのであります。

 

爺による。

爺のための。

爺、活躍映画。

 

こ、これは。

超高齢化社会によるシュリンクしか見えてこないぜ。。。

 

 

 

 

 

ということで。

 

この風潮で思います。

 

かっこいい歳のとり方ってどんなんだろう?

と。

 

そこに一つのヒントがあるのが。

 

これも80年代の映画なのですが。

私が大好きなポール・ニューマンとトム・クルーズが出演する『ハスラー2』です。

ハスラー 2 [DVD]

 

ポール・ニューマンもトム・クルーズも大好きだったので、これも劇場で観ています。

(よく考えると、ませたガキだったかも。。。)

 

そして、先日ディズニープラスのラインナップにあったので。

30数年ぶりに観たのですが。

 

ここに出てくるポール・ニューマンが「老い」、そして「かっこいい歳のとり方」を分からせてくれる気がするわけであります。

 

正直。

この映画は何も考えないで見ると。

尾羽打ち枯らした往年の紳士(ポール・ニューマン)が。

血気盛んな若造(トム・クルーズ)にしてやられるってだけの内容に見えちゃうのですが。

 

実はそうではなく。

しっかりと味わうと。

ポール・ニューマンが。

噛みしめるほどに味わいのある老い方を見せてくれる。

という映画なのです。

 

老年の挫折。

悔しさ。

焦り。

若手に対する羨望。

 

そして。

最後の最後に見せるファイティングポーズ。

 

かっこいい。。。

惚れ惚れしちゃうぜ。。。

 

 

キャラクターに爺を持ってくるなら。

エセ若者のように振る舞わせるんじゃなくて。

そういうのが大事なんじゃないのかって思うわけであります。

 

つーことで。

ワシが20代の頃に憧れた爺さんたちって。

みんなそんな感じだった気がします。

別に若々しさなんて売りにもしてなくて。

老獪さと洒脱さのバランスがよくて。

ただただ憧れたものです。

 

かっこいいなーって。

 

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