どーも、成人の日に成人式がない地方で育った親男です。
(私の郷里は雪国で、なので降雪・積雪Maxのこの時期に成人式はなく、GWまで成人式が持ち越しになるんです。小汚い男の子たちはどうでもいいとして、綺麗に着飾った女の子たちが雪まみれじゃあ、かわいそうですもんね。)
さて。
今日は成人の日。
歳を重ねれば重ねるほど、自分のその日は遠くなっていくわけで。。。
もう20年以上前のあの日の出来事を。
私はどんなふうに憶えているのかな。
と。
思い返してみても。
大した思い出もありません。
たぶんそういった全体的なセレモニーが好きじゃない暗い奴だったので。
マジで感慨も薄かったからなのかもしれません。
じゃあ。
私自身が。
いつ大人になったなぁ、と感じたのかというと。。。
と。
と。。。
いつだろう。。。いったい。
で。
思い出すのが。
中学生のころの冬。
暗くて寒くて。
油のにおいにあふれた鉄工所。
それが象徴するのは。
私が敬愛する伯父が経営する工場で。
人生で初めて自分の手で稼いだ1000円札。
(お手伝いとかそういう感じのやつより、ちょっとだけ仕事っぽい感じ。。。)
年の瀬。
伯父の家に遊びに行ったところ。
伯父から「親男、アルバイトするて!」と。
(「するて」は方言です。しろよ、しなよ、みたいな意味です)
で。
もう年末で従業員の人がいないシンとした工場で。
金属の削り節みたいなやつを集めるという人生初バイトにありついたというわけです。
あのヒンヤリ・シンとして・油のにおいの空間はホントにいい思い出です。
が。
最後の方で。
だんだん飽きてきて。
油でヌルッとしている工場の床で。
ムーンウォークの練習をしているところを伯父に見つかり。
苦い笑いしながら「お前、飽きたろ?」と。
(これも方言です)
で。
バイト代1000円を頂戴し。
ラーメンをご馳走になり。
なんか大人になった気がして。
(今考えると、伯父に何の得があったのかと。。。)
誇らしかった思い出があります。
が。
よく人生で初めて稼いだ金は額に入れて飾っておく。
なんて風習があると聞きますが。
私はあっさり当時夢中になっていた手塚治虫さんの漫画を買うのに使ってしまいまいたとさ。
(中学生のころ、手塚治虫さんの本をむさぼり読んでました。)
ということで。
私の。
大人になるのに成人式を経由しなかった思い出です。
(中学生で大人になった、というのもちょっと大げさかもしれませんが。。。)
その後、伯父は変わらず私の手本で。
伯父のようにきっぷのいい大人になりたくて。
ずっとウロウロしているような感じもします。。。