どーも、学生時代一人旅中に九州から来られたおじさんたちと知り合い、一緒に入った居酒屋で「ほっけ焼き」にエライ感動しているのを見て、まだまだ日本の食文化は均質じゃないんだな、と思った親男です。
(20数年前の話なんですけどね。さすがに今は九州の居酒屋でもほっけは出てるんじゃないだろうか。。。どうなんだろ。)
さて。
旅の楽しみというのは。
冒頭のおじさんたちのように、見たことない料理と出会う、ということも楽しみになります。
ご当地B級グルメも楽しいけど。
できればその土地に長く根差すような見たことのないものを食ってみたいわけで。
高知でアナゴの稚魚の「のれそれ」やウツボの煮凝りに出会った時や。
秋田でハタハタ(という魚)や沢庵の燻製の「いぶりがっこ」に出会った時は。
つくづく。
まだ知らない美味いものがあるもんだと思いました。
で。
つい先日。
実にうまいものに出会いました。
残念ながら旅に行って出逢ったわけではありませんが。
ある小料理屋で食事をしたとき。
稚鮎を出してもらって喜んでいたら。
(私、アユは大好物で。頭からガブリとするのが好きです。)
ふと。
傍に添えられている猪口に見たことのない薬味が。。。
綺麗な翡翠色で。
見た目からして爽やかで。
まあ、このシチュエーションならどう考えても鮎をつけて食うんだろうな、と。
ものは試しと。
一口かぶりついたところ。。。
マジ。
見た目に違わず爽やかな香りで。
いい感じの苦みと。
それが鮎自体の苦みと香りといい塩梅でマッチして。
つい。
「うっま!」と。
なんだ!この緑色のうまいものは。
で、さっそく女将さんと板さんに尋ねたところ。
お二人は笑いながら「蓼(たで)なんですよ」と。
「え?あの『蓼食う虫も』の蓼?食べられるんですか?」と聞いたところ。
その苦みや辛味が鮎にちょうどいいようです、とのこと。
ふーん。
まだまだ知らん食べもの(食べ方)があるもんだ。
と。
感心しきりの私だったわけであります。
ということで。
そんな風に新しい食べ物や食べ方に出会うことは人生の楽しみである。
と。
私は結構マジで思ったりしています。
特に食べ物に関しては。
耳学問ではなく、実際出逢いたいし。
食ってみたい。
「なれずし」や「へしこ」のようにチャレンジしてみてちょっと衝撃をうけるものもあるけど。
それもまた楽しみであります。
なので。
そんな楽しみのために。
これからも元気に頑張って、はたらこっと。