どーも、子どもの頃、きっと自分には無理だろうなーと思っていたことの一つに「市場での競り」がある親男です。
(あの番号札の付いたキャップを被ったおじさんたちのすごい勢いをテレビで見て、あんな速度でやっていかなくちゃいけない仕事って大変そうだな、なんて思ってました。)
さて。
最近なにもない土日の楽しみの一つとして。
近所への買い物があります。
妻ベリーさんと付いてくる子の誰か(大抵は下の子チーム)と一緒に。
近隣にいくつかあるスーパーを気分で変えて。
ビールを飲みながらブラブラと帰り道。
で、今日はスーパーではなく、個店の八百屋さんと肉屋さんへ。
ワシ、肉屋さんはしょっちゅう行っているので。
そこのおじさんやおばさんとコミュニケーションを取るのも慣れてきたのですが。
難敵は。
うちの近所の八百屋の婆さん。
手強いぜ。
以前、一人で八百屋さんに行った時。
「この青森のにんにく安いよー!」と目を見て話しかけられたので。
へー、確かにこの量で安いかもなー、と。
何も考えずに買って帰ったら、ベリーさんから「これ中国産だよ」って。
ババア騙しやがったなー!
と思って次にその八百屋さんに行ったら、絶妙に婆さんの眼の前に国産と中国産のにんにくが並んでいて。
まあ婆さんに非はない気が。。。(つまりそこで中国産のにんにくを掴むほうがマヌケって感じ。。。)
で。
今日も婆さんの持ち場のコーナーに行ったら。
空芯菜を売っていて。
土曜日の夕方だし雨模様だから「二袋で200円だよ!」って値下げ中。
つい前回同様に「え、お得じゃん」って思い。
しかも、先日ちょうど料理のレシピサイトで空芯菜のにんにく炒めを見ていたりして。
鉄鍋でオイリーな空芯菜炒めをつくって、おつまみに食べるのもいいかもなー、なんて思ったりして。。。
しかーし。
ワシは。
しっかりと婆さんの前をスルーしてやりましたよ。
しかも、早歩きとか目を合わせないとかじゃなく。
さらにスルーの初心者向けのテクニックにありがちな「妻が選んでるから聞いてみますね」的な妻が買い物の主体であり、夫の私は従なんです、テヘ、みたいな卑怯技は使わず、真っ向勝負。
ババア勝負だ!
そして。。。
しっかりと婆さんと向き合った上のスルー。
うん、ワシの勝ち。
八百屋の婆さんの魔術と話術の呪縛から解き放たれたぜ。
ホントは素通りする時、うっかり空芯菜の袋に手が伸びそうになったけど。
今、袋に手を伸ばしたらワシは買っちゃう。
絶対に元に戻せない。
しかも一袋掴んだら、絶対に婆さんの話術で二袋買わされる。
袋を持ったら負けだぞ、ワシ。
と自分に言い聞かせて。
スルーしてやりましたともさ、よいやさどっこいさ。
ということで。
恐らく今後も八百屋さんに行くたびに婆さんとの攻防は続くと思います。
(絶対、婆さんはワシのことなんてどうとも思ってないと思うけど。。。)
婆さんの周辺の空間は歪んでいるようで。
婆さん中心に磁場が発生していたり、引力があったりするような感じ。
ワシは八百屋の婆さんのコーナーに行くたびに。
そんな強大なパワーと対峙しているわけなのであります。
買い物もアドベンチャー。
婆さん、これからも勝負だ。