どーも、独身時代、なぜか年長の方々からやたらと親切にしてもらっていた親男です。
(それだけ放っとけない心配な奴だったってことですかね??)
さて。
我が家の上の子チーム(中1男、小4女)がいよいよ夏休みの話をし始めました。
日々の仕事や生活に追いまくられているこちらとしては。
(特にこの10日間ほどは、こっちゃん(次女2歳)の熱やらでワタワタしてましたしね)
気が早いな~、なんて聞いていたのですが。
よくよく考えると、もう7月も半ば。
そりゃそうだと納得するわけであります。
で。
私は。
夏休みが始まろうというこの時期。
いつも一人の友人のことを思い出します。
独身時代。
毎年、ちょうど梅雨が明けるかという今ぐらいの時期に私の夏休みの予定を聞いてきて。
家に招待してくれるその友人。
彼は私とだいぶ、というかかなり年が離れていたのですが。
(よく考えると私の親よりも年上でしたね)
だいたい1週間から10日間くらいホームステイさせてもらっていました。
一人暮らしの彼の家はいわゆる別荘地の海辺にあり。
交通の便はあまりよくなく主要な駅からバスで数十分ほどかかりました。
彼は昭和40年代にハワイから来日し。
日本文学を研究し著書も何冊かありました。
で。
私がびっくりしたのは、晩年の三島由紀夫氏とも交流があったとのこと。
二人で酒を飲んでいるときに、「歴史上」のような気持ちでいた人物の話が出てくるのは結構不思議な気がしました。
彼の家も不思議な雰囲気で。
その雰囲気をつくり出していたのが、彼のコレクション。
彼は古書(各国の奇本珍本、写真集など)とアンティーク(主にポリネシアのもの)を蒐集していて、滞在中にそのコレクションをよく紹介してくれました。
私は変なものが好きなので、面白がっていると。
次から次へと「変なもの」を持ってきて、その由来やらを説明してくれます。
さらに面白いことに。
料理についても彼は一家言持っていて。
台所には何十種類ものスパイスや香草などがあり。
どんな食材も彼の手にかかると初めての香りで異国情緒あふれる料理になりました。
そんなこんなの夏休みの日課は。
朝起きてビーチでひと泳ぎし。
ホットドッグとビールで昼食。
午後は彼のコレクションを眺めたり、彼にパソコン操作を教えたり。
(当時で結構高齢でしたが、普通にPCで原稿を書いてました)
料理の助手をしながら過ごして。
夕方には近隣の人々が集まってきて。
庭先でBBQでパーティーという感じでした。
(2,3日に一回は必ず人が集まってた気がします)
うん。
今、4人の子育て中の自分が書くと、まるで遠い世界のことを書いている気がする。。。
滞在中、その友人の家に息子を預けて姿を消した父親がいたり。
その息子や仲間の中学生たちの面倒を見る羽目になったり。
毎年なんか変な体験をいろいろとしました。
で。
彼とは。
最後に一緒に夏を過ごしてから数年後。
その家で亡くなったと共通の知人から連絡がありました。。。
異国の地で何十年も一人暮らしのまま逝かれたわけです。
今の私を見たら大喜びで。
子供たち4人とベリーさんと私の6人を家に招待してくれたんだろうなー、と。
子供たちが彼のボードゲームやパズルのコレクションに夢中になっているのが想像できます。
ということを。
毎年、夏休み前のこの時期に思い出す、というわけです。
私の家族、紹介したかったなぁ~。。。