親男日誌 ―4人きょうだいとベリーさんと私―

都内で夫婦共働き、4人の子育て(ナルニア物語と同じ男→女→男→女)、妻はベリーの暮らしのベリーさん、そんな家族のお父さんのブログです

【子どもは残酷だ】。

どーも、「子どもは天使」的なことを平気で言う奴はよっぽど頭がお花畑なんだろうと思う親男です。
(大人も残酷ですから、結局、人間という生き物が残酷なのかもしれないですね。)

さて。

昨日。
次男坊が今回の旅行のおみやげを友達にあげに遊びに行きました。

私、子ども同士がおみやげのやり取りをするのは、長男坊や長女の頃から大嫌いで。
当時は厳しく禁止していました。

が。

そんな上の子チームも中高生になり、なんとなく解禁してしまい。
その影響で、次男坊にも禁止する方便がなくなり、許可してしまっていました。

で。

次男坊は現地からおみやげのチョコが溶けないように大事そうに気を使って運んでいたわけです。
(「溶けないかな〜、大丈夫かな〜」と。だったらチョコなんて買うなよって思うくらい心配してました。)

そして。
帰国の翌日。
もっとゆっくり休めばいいのにと思いつつも。
さっそく友達のところへ遊びに行きました。

そして。
「夕方まで遊んでくるねー」と元気に出ていったのに。

ものの1時間ちょっとで戻ってきた次男坊。

ワシも妻ベリーさんも「あれ、早くない?」と聞いたら。。。


最初は別の理由を言っていたのですが。
様子がおかしく。
よくよく話を聞いたら。

おみやげにあげたチョコを「まずい」とか、「う◯この味がする(The小学男子の語彙力)」なんて散々に言われ。
そんなことを言った子に影響されて、残りの子にも「いらない」と言われてしまい。
挙げ句に遊びの輪に入れてもらえなかったらしく。
1人いたたまれなくなって帰ってきたとのこと。

帰ってきて。
その事を話したあと、おもむろに残ったおみやげ用のチョコを1人で食べ始めて、ポリポリと。
それはそれは悲しそうでした。。。
(そりゃそうだ。。。)


そして。
寝室に行って枕を抱えて、声を出さずに泣いていたとのこと(ベリーさん談)。
言うには「あげなければよかった」と。



ワシもかつては小学生坊主で、かつ転校生生活だったので。

そのへんの子どもの残酷さの在り方は十分心得ています。
(びっくりするくらい簡単に仲間はずれや意地悪のスイッチは入るもんです。)

でも、やっぱり自分の子どもがその洗礼を受けるの見ると。

親としては。
なんだかやるせない気持ちになります。

あーこんなことなら、上の子たちにしていたように、しっかりとおみやげ禁止にしてりゃよかった。
なんて。


ただ。
だからといって。

こういった洗礼なくして大人になることにも危惧はあります。

大人はさらに狡猾になってひどいことをしてくるやつがいるわけで。。。
(絶対にどの業界、業種、業態にもいる。いる、いる。いる。)

子どもの頃にその予行練習でもしておいたほうがいい。
なんて思うのも親としてはあるわけですが。

目の前で傷ついている子どもにそんな事は言えないし。。。

形ばっかりのなぐさめの言葉をかけてお茶を濁すばかりのワシなのでありました。



ということで。


(そんな経験はしないより、したほうがいいって)頭ではわかっちゃいるけど。

ニコニコしながらおみやげを選んで。
大事に大事に運んで帰ってきた次男坊を見てるので。

そんな残酷なことってないだろよ、とも思う親父です。


普段仲良くしていた友達グループからの唐突な言動にショックを受けていた次男坊に。


それが人間だよ。


なんてやっぱ言えねーよな。。。


こういうときの親からの応援の言葉なんて屁の突っ張りにもならないことは。
ワシ自身の体験でよくわかっていて。
むしろ格言めいた人生訓なんて聞きたくないわけです。


そんでもって。
つくづくと親の無力を感じるものなのであります。


できるのは。

父ちゃんも母ちゃんも、兄ちゃんも姉ちゃんも、妹も。
家族のみんなが。
お前の味方だ!

ってことぐらいでしょうか。。。

それが彼のまだまだ狭いワールドの中で。
ぶっちゃけ何の役に立つのでしょうか。。。


やれやれだぜ。

 



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